2022年、4月に滋賀県の「長浜曳山まつり」を初めて見て、子ども歌舞伎の面白さに魅せられて、5月に岐阜県「垂井曳山まつり」の子供歌舞伎を見に来ています。
「垂井曳山まつり」は、岐阜県重要有形民俗文化財、垂井町重要無形文化財です。
垂井曳山まつりの子供歌舞伎は、5月2日から4日までの3日間、町内の色々な場所で3基の曳山で上演されます。
5月2日 試楽 11：00～21：30
5月3日 本楽 11：45～20：45
5月4日 後宴 12：00～21：10
一番山、紫雲閣（中町）の子供歌舞伎をご紹介します。
5月4日のスケジュール
① 12：00
② 13：25
③ 14：40
④ 千秋楽 18：20
■ 演目 「御所桜堀川夜討 弁慶上使」 悲恋紅振袖
◆ 三役
振付 岩井小紫八
太夫 竹本龍豊
三味線 豊澤湊祝
◆ 配役
武蔵坊弁慶 和田虎太朗 11才
信夫の母 おわさ 宇津見琥斗 10才
卿の君、腰元 信夫（二役） 吉野寛太 9才
侍従太郎 山田瑛太 9才
侍従太郎の妻 花の井 繁友雄喜 9才
◆ あらすじ
五段からなる「御所桜堀川夜討」の三段目「弁慶上使」
豪傑と言われた弁慶の、生涯でただ一度きりの恋と、一生に一度の涙を描いた名作です。
平家滅亡の立役者であった源義経は、平家一門の平時忠の娘、卿の君を正妻としているため、兄の源頼朝から謀反の疑いをかけられ、潔白を証明するために卿の君の首を差し出せとの厳命が下りました。卿の君は懐妊中で、静養している養育係の乳人、侍従太郎の館に、鎌倉方が京に構える堀川御所から武蔵坊弁慶が上使としてやってきます。
太郎夫婦は腰元（侍女）の信夫（しのぶ）を身代わりにしようとしますが、そこに信夫の母、おわさが娘に会いに来て、娘をまだ会ったことのない父親に合わせるまでは死なせるわけにはいかないと承知しません。おわさは肌身離さず身に着けていた、別れた男の赤い片袖を証拠として見せて、思い出話を聞かせます。
その話を奥で聞いていた弁慶は襖越しにいきなり信夫を切り付けます。
動転するおわさに、自分こそが18年前に別れた信夫の父親だと赤い片袖を見せると、おわさの片袖と同じものでした。
弁慶との再会を嬉しく思うも、娘の命を奪われたおわさは嘆き悲しみます。
信夫が我が子だと知り、とっさに卿の君の身代わりにした弁慶でしたが、たった一人の娘を自分で手にかけた因縁に、不憫な娘を思い男泣きするのでした。
侍従太郎は偽物の首と悟られないように、自分の首も一緒に差し出すようにと切腹します。
弁慶は、二つの首を抱えて、館を去っていくのでした。
次の記事では、上演後の様子と「紫雲閣」についてご紹介します。
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岐阜県不破郡垂井町
垂井町は滋賀県と隣接する岐阜県の西濃地方の不破郡の町です。
垂井町（垂井駅）の西隣は岐阜県西端の町「関ケ原の合戦」で有名な関ケ原町（関ヶ原駅）です。
垂井町（垂井駅）の東隣は大垣市（大垣駅）です。
