2024年 大河ドラマ「光る君へ」
紫式部が「源氏物語」を執筆した滋賀県大津市の石山寺の境内に、「光る君へ びわ湖大津大河ドラマ館」が開設されました。
◆「光る君へ」びわ湖大津大河ドラマ館
開催期間 2024年1月29日(月)~ 2025年1月31日(金)
開館時間 9:00~17:00(最終入場 16:30)
* 入館料 大人(中学生以上)600円 小人(小学生)250円
* 石山寺セット券(ドラマ館入館券+石山寺入山券)
大人(中学生以上)1000円 小人(小学生)450円
会場 石山寺境内(明王院)
✿ 石山寺の春の花
🌸 梅つくし 2月18日(日)~3月18日(月)
🌸 桜まいり 3月19日(火)~4月7日(日)
玄関を入った所で「光る君へ」の人物紹介の番組宣伝の動画を見た後、展示ブースに進みます。
ブースの入口に、吉高由里子さんが演じる紫式部(まひろ)のフォトスポットがあります。
正面に、紫式部・まひろ(吉高由里子)が「五節の舞姫」で身につけた衣装・十二単と扇が展示されています。
十二単の装束は、一番上に唐衣(からぎぬ)を羽織り、腰から後に裳(も)を垂らしています。
紫式部(まひろ)吉高由里子さんの衣裳 撮影使用品
■ 裳と唐衣
白地菱形地に下り藤染め裳(さがりふじぞめも)
葡萄色地(えびいろじ)に向蝶柄織唐衣(むかいちょうがらおりからぎぬ)
第4回「五節の舞姫」
「『五節の舞姫』に選ばれたまひろが、花山天皇や貴族たちの前で舞を披露した時の装いは、白地の下り藤染め裳とやや赤みを帯びた紫色に向蝶柄の唐衣。手には金銀の鳳凰の絵が入った衵扇を持っている。舞いながら彼女が目にしたのは、道長とその隣に座る道兼の姿。母を殺した男が、思いを寄せる道長の兄であるという驚愕の事実を知ったとき、まひろは…」
衣装の左下に説明と小さな映像があり、そちらも写真撮影OKでした。
■ 衵扇
金銀泥鳳凰絵入大翳(きんぎんでいほうおうえいりおおかざし)
*衵扇(あこめおうぎ)とは
平安時代、男子の檜扇(ひおうぎ)に対して、宮廷の女房が礼装の時に用いた扇。極彩色で吉祥文様を表現し、金銀泥で装飾した泥絵の檜扇の一種で、親骨の上部に糸花をつけ、色糸の飾り紐を垂らします。
「五節の舞」のまひろの装い
「これは『五節の舞姫装束』といわれるもので、古風な朝廷の女性の姿です。たとえば、冠のような髪飾りは奈良時代風の装飾。頭のてっぺんに小さなお団子みたいに髪を丸め、そこに付けるスタイルで、奈良時代の女性のフォーマルな姿を平安風にアレンジしています。舞姫の姿は全体的に少し古風で、神々しく見えるよう、美術スタッフと相談して工夫を凝らしました。
髪飾りのところに「日陰のかずら」という白い組紐を下げているのですが、これは神道の巫女さんが髪にぶら下げるものに少し似ています。この糸飾りによって”五節の舞は神様に捧げるもの”といった宗教的な意味合いを持たせているのだと思います。」
佐多芳彦立正大学教授
大河ドラマ「平清盛」「真田丸」「おんな城主 直虎」「麒麟がくる」「鎌倉殿の13人」で風俗考証、ドラマ「アシガール」「風雲児たち」「家康、江戸を建てる」で時代考証を担当。
評価 ★★★★★ 5.0
■「五節の舞」とは
五節の舞とは、日本の雅楽では唯一、女性が演じる舞です。
大嘗祭(だいじょうさい、おおにえまつり、おおなめまつり)や新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)に行われる豊明節会(とよあかりのせちえ)で、大歌所の人が歌う大歌に合わせて、4、5人の舞姫によって舞われます。
舞姫は公卿の娘2人、受領・殿上人の娘2人が選ばれ、選ばれた家は名誉であり、女御が舞姫を出すことがありましたが、平安中期以降は貴族女性は姿を見せないのを良しとする風潮となり、公卿は配下の中級貴族の娘を代理で出すようになりました。
ドラマでは、左大臣・源雅信の娘・源倫子の代理で、紫式部(まひろ)が五節の舞姫を務めましたね。
※ 公卿 公(太政大臣、左大臣、右大臣)と卿(大納言、中納言、参議および三位以上の朝館)の称。
※ 受領 国司四等官の筆頭者、国守。律令国に赴任して行政責任を負う者。
※ 殿上人 天皇の日常生活の場である清涼殿の殿上間に昇ること(昇殿)を許された者。三位以上の者、四位、五位の一部の者、六位の蔵人など。
◆「節会」とは、日本の宮廷で節日(祝の日)などに天皇のもとに群臣を集めて行われた公式行事です。
平安時代の「五節会」
*元日節会 がんじつのせちえ(正月一日)
*白馬節会 あおうまのせちえ(正月七日)
※ 元々、青みを帯びた黒馬が行事に使用されていたが、醍醐天皇の頃に白馬または葦毛の馬が使用されるようになり、読み方はそのまま受け継がれたとされます。
※ 現在、京都の世界遺産、上賀茂神社で「白馬奏覧神事」が行われています。
*踏歌節会 とうかのせちえ(正月十六日)
*端午節会 たんごのせちえ(五月五日)
*豊明節会 とよあかりのせちえ(十一月新嘗祭の翌日の辰の日)
江戸時代の「五節句」は、
・人日(じんじつ)一月七日 七草の節句
・上巳(じょうし)三月三日 桃の節句
・端午(たんご) 五月五日 端午の節句、菖蒲の節句
・七夕(たなばた、しちせき)七月七日
・重陽(ちょうよう)九月九日 菊の節句
■ YouTube「かしまし歴史チャンネル」
◆ 光る君へ「五節の舞」
知って得する平安豆知識 五節の舞とは?
■ YouTube 「日本史サロン」
◆ 第4話 光る君へ「五節の舞姫」花山天皇の烏帽子投げ・女好き逸話の真相ほか
舞姫は代役が立てられるのが普通だった
■ YouTube「はんにゃ金田SHOW」
*藤原斉信(ただのぶ)役 はんにゃ 金田哲(かなださとし)さんのチャンネルです
◆ 第4回 光る君へ「五節の舞姫」 はんにゃ金田哲(かなださとし)
金田ん家で最新話を振り返りました!! 自宅で観てすぐ話す
💐「藤原斉信」役の金田哲さんと「源俊賢」役の本田大輔さんが、石山寺「びわ湖大津大河ドラマ館」にご来訪!
■ X(Twitter)紫式部の筆はしる源氏物語誕生の地 大津
大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会
「えぇとこ」のロケで #石山寺 に来られた #藤原斉信 役の #金田哲 さんと #源俊賢 役の #本田大輔 さんに #光る君へびわ湖大津大河ドラマ館 にも来訪いただきました🎊#まひろ と #ききょう と一緒に記念写真も😍🍁🍁🍁#光る君へ #紫式部 #源氏物語… https://t.co/8ZhZZz97N4 pic.twitter.com/0FwAJbwg27
— 紫式部の筆はしる源氏物語誕生の地 大津 (@shikibu_otsu) May 23, 2024
■ YouTube「女人舞楽を守る会」
◆ 五節舞 吉水神社「太平記」
雅楽は平安時代に奏でられた音楽で、それに舞を伴うものを「舞楽」といいます。
次は、登場人物の相関図やキャストをご紹介します。
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◆ 第5回 光る君へ「告白」 はんにゃ金田哲(かなださとし)
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キュンキュンした
◆ 第6回 光る君へ「二人の才女」 はんにゃ金田哲(かなださとし)
金田の自宅で観てすぐ話します!
はやく出世したい
「石山寺 境内案内図」
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「光る君へ」びわ湖大津大河ドラマ館(石山寺)
滋賀県大津市石山寺1丁目1₋1