2024年 滋賀「大津祭」重要無形民俗文化財
大津祭は天孫神社の祭礼で、かつては以前の社名(四宮神社)から四宮祭と呼ばれていました。日吉山王祭、長浜曳山祭と並んで湖国三大祭りの一つに数えられ、滋賀県の無形民俗文化財に指定されています。祭礼は毎年10月の体育の日の前日が本祭、その前日が宵宮です。大津祭の曳山の起源は1638年、京都祇園祭の鉾を形どった三ツ車の山を建てた現在の西行桜狸山が始まりとされています。その後、1776年までに14基の曳山が作られ、現在では13基の曳山が巡行しています。
■ 籤取り式 9月16日
毎年、西行桜狸山は籤取らずで先頭。この日から大津祭りの祭礼期間となり、夜のお囃子の稽古が始まります。
■ 山建て・曳初め 10月6日(日) 8:30~15:00
本祭の1週間前の日曜日に各山町で一斉に山建てが行われます。釘を使わず縄と栓のみで早朝から約半日で組み上げられ、午後からは曳初めが行われます。
■ 宵宮 10月12日(土) 夕刻~21:00
宵宮は本祭の前日に行われます。午後1時から各山町の周辺を曳き回す宵宮曳きが行われた後、曳山は町内に留め置かれて大吊提灯などの飾りつけが施され、夕刻から曳山の上でお囃子が奏でられます。からくり人形や本祭用の懸装品が公開されます。
■ 本祭 10月13日(日) 9:00~17:30
9:25に天孫神社に曳山が集合し、巡行が開始されます。囃子方は午前は紋付を着用、午後からは着流しと呼ばれる色とりどりの華やかな長襦袢姿になります。巡行は夕方の5:30まで氏子中を回り、町はお祭り一色の賑わいに包まれます。
以下は本祭の曳山巡行の様子です。
◆ 西行桜狸山 さいぎょうさくらたぬきやま
◆ 湯立山 ゆたてやま (上の写真)
◆ 孔明祈水山 こうめいきすいざん
◆ 西宮蛭子山 にしのみやえびすやま
◆ 郭巨山 かっきょやま
◆ 殺生石山 せっしょうせきざん
◆ 月宮殿山 げっきゅうでんざん
◆ 神功皇后山 じんぐうこうごうやま
◆ 石橋山 しゃっきょうざん
◆ 龍門滝山 りゅうもんたきやま
◆ 源氏山 げんじやま
◆ 西王母山 せいおうぼざん
◆ 猩々山 しょうじょうやま